【連載小説】トワイライトブルーを待ちながら 第4話「BEAUTIFUL DREAMER」
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※注意:この小説の主人公をはじめとした登場人物は偶然にも私と周辺の方々に似ているところもありますが、全くの架空の人物です。
※この小説に登場する固有名詞は架空のもので一応調査済みですが偶然そんな名前のグループなどが存在しても一切関係ないはず。。。
オレは自宅でアイドルグループもちのき坂46⊿のメンバーと振り練習をしていた。

そう、何を隠そうオレの嫁はもちのき坂46⊿のメンバーなのだ。
あ、2次元の嫁的な意味じゃなくてリアル入籍済み嫁な。
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もちのき坂46⊿はいわずと知れた某秋●康氏プロデュースのアイドルユニットで、今やもう「A●B48の公式ライバル」なんて紹介文もいらないくらいの活躍をしている。超メジャーでありながらTIFも出場したりして、マニアックな層にも浸透しているのが強みである。個々にモデルとして活躍しているメンバーも多く、女子からの人気も高い。みんなも一度はグループの名前くらい聞いたことがあるはずだ。

オレがプロデューサーじゃないというのはいいことだ。地下アイドルのプロデュースをしていたこともあるけど、プロデューサーとしては自分のところのアイドルに手を出さないという信念があったからな!

「早く新曲「ポニーテールと君の嘘」の振り付けがやりたいなー」

「それにはノルマのアンダー公演曲の振り付けを早くおぼえないとな!」

オレの嫁は超底辺な地下アイドルユニットをやっていたのだが、他のメンバーやスタッフたちの散々な裏切りに合い途方にくれていたところ、なぜかもちのき坂46⊿運営様から声をかけていただいたのだった。

もちろん運営会社やプロデューサーをはじめ、スタッフにもメンバーにも結婚していることはナイショだ。
そんなわけでオレもかなり親しいみんなにもナイショにしている。なんか柄にもなく芸能人みたいな秘密主義になっていてスマン。

だから某N●B48のコが結婚宣言したときは拍手おくったね!ふつういい歳した可愛いコが彼氏とかいない方が不自然でしょ。メジャーアイドルのいいところはガチ恋で釣らなくて良いところだな。ヲタクの方々も自分が彼氏になれるとか思ってないよね?ツイッターでアイドルのコに「掲示板でなんか書かれたの?大丈夫?ずっと一緒だから、大好き〜」とか書いてるいい歳こいたオッサンがルール違反の出待ちストーカーだったりするからな。。。アイドルプロデュースの世界を棄てたのには、そんな世界に嫌気がさしたというのもある。

まあ、みんな気になると思うけど、デート場所さえ間違えなければ意外とふたりで出かけても気付かれることはない。ディズニーもちょっと地味にしていれば見つかることもない。

しかし、一緒にカフェに行けば、嫁がSNSにケーキ写真とか上げたらオレはインスタを載せない。そんな暗黙のお約束はある。お陰でオレのSNSやブログがちょっとさみしくなっただろ?
あと地下アイドル系のフォローはほとんど切ってしまったからね。皆様元気でやってらっしゃるだろうか。
そして一緒に外出したら、秋葉原を通らないルートを考えるのも大切。アキバはJRも地下鉄も通ってるから、これが意外と地味に大変なんだ。
外出前には自撮りを撮り溜め。一時間かかることもある。三脚が登場し、それでも納得いかないとオレが三脚になる。
家にいても嫁のSHOWROOM配信終わるまでトイレに行けない。もちろんPCの設定してるのはオレな。
そして、ヲタクからのいやがらせで引っ越しなんてのも何回あったか忘れた。引っ越し代もバカにならない。警察も何度も来た。
日常生活も大変なんだぜ。
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そんなところに嫁が加入してしまったのだが、
なんと加入して2ヶ月もしないうちにアンダーメンバーによるライブがあるとのこと。
もちろん振り付け覚えられれば嫁も出演できるらしい!いいのか!?

ちなみに歌は口パクらしいぞ←(ナイショ

それにしてもこのアンダーライブ、オレは家族チケットで観にいって大丈夫なんだろうか。
そんな若干の不安を抱えながら、今日も振り練習で実に健全に夜はふけていった。

それにしても自分がプロデュースしてないと気が楽だ。
プロデューサー?いいことなんてなにもないさ。。。
そう、あれはもう2年前になるかな。

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