【連載小説】トワイライトブルーを待ちながら 第5話「answer」
※注意:この小説の主人公をはじめとした登場人物は偶然にも私と周辺の方々に似ているところもありますが、全くの架空の人物です。
音楽をやっているとひょんなところからひょんな声がかかることがあるものだ。
地下アイドルのプロデュース・楽曲提供をしたり、TVドラマの曲を書いたり、はたまたなぜかオレ自身がTV出演したり。
人生いろいろなことがあるものだ。
まあ、アイドルプロデュースといってもよく噂で聞くようなアイドルとデキて〜みたいのはオレはなかったね。
オレも某フジテレビ系のTV番組からでた某アイドルグループの某高井麻巳子さんのファンだったこともあるから、「プロデューサーがもってくのかよ!」みたいな気持ちは実によくわかる。
それでも向こうから好意をもってくれるアイドルちゃんも極稀にいてくれたりするんだよ。
「地下アイドルだからってアイドル活動とツイッターばかりやってちゃダメだよ!まだ若いんだし、学校行くか、行かないんならちゃんと働くかしないと。」
プロデューサーらしくマジメに生活指導することもある。
「じゃあ学校行って仕事みつけたらご褒美くださいよ〜」とアイドルちゃん。
「え、ご褒美の内容によるけど。。。」
そんなこんなで、ちゃんと定時制の高校に入学してパートの仕事までみつけてきたアイドルちゃん。
「Pちゃん(注:プロデューサーのオレのこと)は『追いかける恋愛はもう疲れた、追いかけてくれる恋愛がいい』っていうから、私いつも『Pちゃん大好き』って伝えてるのにどうして、どうして応えてくれないんですかっ」
そんなこと言われちゃいましたよ。
出逢いのきっかけやらふたりの年齢やらが違ったら、それなりに違う未来もあったのかな。
これでもヲタクからアイドルちゃんとデキてるんだろう?って疑われたり、某2chで叩かれたりするんだからね。
そのCDが出たのはオレのおかげなのはいいよね?
この曲は振り付けもオレだから!
そのグッズのTシャツ制作費オレが代金立て替えてるの!(そしておそらく返ってこない)
ライブ特典の手作りクッキー、焼いてるのもオレだから!
もうちょっとヲタクたちはオレに感謝してもいいと思うんだが。。。
プロデューサーってさみしい仕事だな。
せめてアイドルちゃん達にはオレのプロデュースしていた時間が価値のあるものだったと思ってくれていたらいいな。
読者アンケート
この主人公は、、、
プロデューサーって大変!
誘われたら応えるべき
真面目な主人公に好感が持てる
その他(リプで)